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奪還3 [Cosmos-B]
奪還に動いたコスモスBチーム(義士・騎士・旅人・兵士・盗賊)のお話しです。
Aチームの時と同じく、出来るだけ全員を平等に動かしたいなぁとは思うのですが、
やっぱり、動かしやすいキャラと動きにくいキャラが出てしまいます。
もっともっと精進ですね。

一応次回でおおよその決着はつく予定です。

注意書きの内容に納得された方だけ「続きを読む」からお進みください。


☆――――――――――――――――――――――――――

バッツを先頭に5人は黙々と歩いていた。
何時もなら騒々しいぐらいに元気なバッツとジタンの2人も
流石に今は周囲の気配を探ることに集中している。

Aチームに比べれば戦力や探査力に余裕がある分、
今のところは罠も敵も全て綺麗に回避し続けていた。


ふいに先頭を歩いていたバッツの足が止まった。その表情はとても厳しい・・・。
そして後ろに「止まれ」と手で合図をすると
自分は壁側に身を寄せ、壁沿いに通路を忍び進んでいく。
闇に溶け込みそうな程に気配を消しながら。

しばらくすると、険しい顔はそのままにバッツが戻ってきた。
そして皆を集めると、極小さい声で

「まずい・・・この先に鉄巨人がいる。
 しかもその鉄巨人の先が正解ルートのようなんだ。」

バッツは確認してきた事をありのままに伝える。
自分の身長何人分になるか解らない鉄巨人・・・・・・。
どうも潜入者が近づいたら発動するようで、今のところはおとなしく立っているらしい。
そしてその背後、ただの壁に見えたがそこから風を感じる事も。

「宮殿前のガーディアン・・・。そんな感じだね。」

「そんなところだろうな・・・。」

「それはそれでマズイよな。
 あんなデカブツと戦ったら確実にバレるぞ?」

「かといって一撃で倒せる相手でもない・・・・・・。」

敵城に入る前に見つかっては救出は困難になってしまう。
少しでも早くティナを助けに行きたいのに・・・と、気持ちは焦るが
鉄巨人の底なしの体力を知っている5人は具体策が出せないでいた。


「仕方ねぇーな。」

ポツリとバッツが呟く。その声は決意に満ちていた。

「ジタン、この先はお前が先頭に立って皆を守ってくれ。」

そういってジタンの肩をポンッと軽くたたく。
ジタンはきょとんとした表情で思わず尋ね返した。

「え?、バッツはどうするんだ?」

「俺は・・・。俺があいつをひき付ける。
 ここで戦う訳にいかない以上、アイツにはどっかに行ってもらうしかないだろ?
 その間にお前らはここを抜けてくれ。」

そう言ってバッツは屈伸運動を始めた。
足でひっかきまわしてやる!という事だろう。

「無茶だよ、1人じゃ危険すぎる!」

バッツのとんでもない作戦にセシルが、慌てて引きとめようと手を伸ばす。
しかしその手をフリオニールが掴んだ。そして静かに首を横に振る。
フリオニールだって危険なのは解っている。
止めたい気持ちも確かにある。
だけど頭の冷静な部分ではそれが最良の手である事も理解していた。

「いけるか?」

「任せとけって!
 それよりお前らも・・・頼むぞ。ティナのこと・・・・・・。
 ・・・ぁ、早く助けないと俺が美味しいとこ持って行くからな。」

努めて明るく振舞うバッツに、他の4人も覚悟を決めた。

「お前が来る頃にはティナは俺の腕の中だ、安心しろ。」

「僕だって負けないよ。一番に彼女を救い出してみせる。」

「おいおい、俺が助けるに決まってるだろ。」

「いーや、レディを助けるのはこの俺だ。
 だからバッツは安心して迷子になっていて良いよ。」

「ひでーなぁ。」

軽口をたたきながらも、お互いの覚悟と信頼を確認する。
バッツが握った手を前にだすと、誰からとも無くその手に自分の拳をコツンとぶつけた。
全員と拳を合わせた後、

「じゃ、行ってくる!」

そういってバッツは駆け出した。



「でっかいなぁ・・・」

起動するぎりぎりの距離を見極めようと少しずつ近づくバッツ。
相手は巨大すぎるため攻撃範囲もこちらの比じゃない。
一歩、また一歩と進んでいくと、
急に目の前の鉄巨人がキュィーンという少々耳障りな音を出し始めた。

「キタ!!」

確実に起動するのを待ってから、一気にバックする。
そのバッツを追いかけるべく、鉄巨人はズズン、ズズンと地響きを起こしながら歩き出した。
相手の巨大な武器の届くギリギリ範囲外を走り続ける。
そういった身体的なことと、行き止まりに追い込まれないように風を感知し続ける事、
それから罠や別のモンスターに会わないように注意を払う事
全てを同時にやらなければならなかった。
それでも鉄巨人をどんどん仲間のところから引き離していく。

「俺は・・・俺のできる事で仲間を守ってみせる。
 後は任せたぜ!」



鉄巨人が鎮座していた場所から離れていくのを他の4人は息を殺しながら見ていた。
ここで鉄巨人に気づかれては、バッツの覚悟も行為も無にしてしまう。
バッツは上手く鉄巨人を誘導しているようで、地響きは徐々に遠ざかっていった。

「よし、行くぞ!!」

クラウドの号令の元、4人はジタンを先頭に再び進み始める。
鉄巨人の後ろは壁は調べてみれば、全てが壁ではなく一部分が幻影の壁だった。
その壁を抜けると、明らかに今までとは違う壁に床、天井へと変化した。

(パンデモニウムの中に入ったんだ。)

4人はそれを確信する。
ジタンは小声で

「ここから先は今まで以上に音には気をつけて。
 下手に音を出せば中に聞こえる恐れがある。」

そういうと3人は頷いた。
フリオニールの武器に鎧、セシルの鎧、そしてクラウドの大剣・・・と
ジタン以外は音を立てやすいので特に注意が必要だった。

どうやらその通路は各部屋の間を縫うようにして作られたようで
時々壁の向こうから誰かしらの気配がした。
恐らく使用人として使っているイミテーション達なのだろう。

そういった部屋をどうにかやりすごし、更に奥へと進んだ。
途中で部屋に出る事も可能だったが、ジタンの経験上“最上の宝”は一番奥にあると確信していた。
つまり、できるだけ最後まで隠し通路を行く方が良いと。


幾つの角を曲ったのか解らない。
狭い通路の中で神経をすり減らし、限界に近づいた頃にようやく通路の終りが見えた。
行き止まりとなっている正面の壁をよくよく調べる、微かな亀裂が見える。
おそらくここがパンデモニウム宮殿の最奥に通じている出口だろう。
つまりこの先は敵がわんさといる可能性がある。
まずは壁に耳をつけて外の様子を探るが、特に何かが動くような気配は感じられなかった。
ついでジタンは恐る恐るとその亀裂を広げるように押してみた。
そうすると石壁は音も無く動いていく・・・。
まずは微かな隙間だけをあけて、目を凝らしてその向こう側を確認をする。

(誰も・・・いないな。)



4人はようやく宮殿へとたどり着いた。
出た場所は通路の一角で、少しくぼんでいて石像なんかがおいてある。
そのくぼみに隠れるようにして、そっと通路から先を窺うと一方は行き止まり。
もう一方は明るく大きな広間に通じているようで、その広間の先にも通路が見える。
そしてその通路の前にはライトのイミテーションが3体、
セシルのイミテーションが3体の合計6体が等間隔に並んでいた。
明らかにその先に“何か”があるのがわかる。

敵のイミテーション達は見たことのない装備を身につけていた。
確定は出来ないが、装備品に関しては自分達の方が分が悪いかもしれない。
冷静にその辺りを判断していたのはクラウドだった。

「気をつけろ、相手の装備性能は未知数だ。
 行くぞ・・・。」

小声で注意を促してから一斉に攻撃に移ろうとした。

ままさにその時、自分達の足音を消すような音が広場の端、
自分達が居るところからは少々遠い位置から上がった。

「最初から全開でいく!」

その声と同時に響く明らかに誰かが戦っている音。

「ティーダだ! あいつらも無事にたどり着いてる!」

「あぁ、俺たちも行くぞ!!」

そういうとフリオニールたちも通路から飛び出し、
イミテーション達へと攻撃を開始した。


広間は本当に大きく、しかも2階部分までの吹き抜けとなっていた。
2階部分はバルコニーとなっていて、下の広間を見渡せるようになっている。
そんな広間でライト達Aチームとフリオニール達Bチームは合流を果たした。

・・・バッツを除いて。

ディシディアSS | 2009/02/10(火) 00:00 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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