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★花の冠 [勇者]
リクエストSSの第2弾はアイテムSSです。
勇者ライトと少女ティナの甘めのアイテムSSをとの事でしたので、あまーーーくしてみましたっ。

・・・というか、甘いでしょうか?

どれぐらいなら甘いのか、微妙に理解しきれていない私だったりします。
年齢制限と同じく、どうにもボーダーラインが微妙なんです(汗)
ご希望に添えたものに出来上がっていたら良いのですが・・・。

本当に素敵なリクエストをありがとうございました。
花の冠なんて素敵なアイテムがある事を黒耀は見落としてました(汗)


そして定例の注意書きです。
リクエストSSは当ブログにて連載している諸々のSSとは全く別物という認識でお願いします。
つまりこちらでAというキャラと良い仲になったとしても、本編には影響致しません。
またリクエストSS同士にも関連性はありません。どうかご了承ください。

上記の内容、及び注意書きが大丈夫な方だけ「続きを読む」からお進みください。


☆――――――――――――――――――――――――――

初めて会った時は、これで戦士が務まるのかと思った。
儚い雰囲気とあいまって、その華奢さは戦士以前に戦う事すら無理だと思った。

しかしその内に秘めた魔力の高さはコスモスの戦士の中でも随一であり、
私を含めた他の者では比較にすらならなかった。
その力に驚愕すると同時に、私は彼女の不安定さが気になった。
一度、気になったが最後・・・目が常に彼女を追うようになってしまい・・・
そして何時しか・・・私は・・・彼女を・・・ティナを・・・・。

世界を救うという使命があるにも関わらず、何ということだ・・・・・・。
色恋沙汰にかまけている場合ではないというのに。

私は自分の気持ちを心の奥深くへと封印した。
決して浮上する事が無いように、幾重にも鍵をかけて。


なのに・・・君の笑顔はその鍵を一瞬で全てはずしてしまう。

「ありがとう、ライト。 可愛いね、綺麗だねっ。」

そういって嬉しそうに私が渡した花の冠を手に取るティナ。
(ティナのほうが可愛いし、綺麗だ・・・。)
そう言いたいが、何故かティナの前では口は上手に動いてくれない。

「偶然手に入れた物だが、喜んでくれて何よりだ。」

なんて素っ気無い言い方しか出来ない自分が、少々嫌になる。


帰宅がかなり遅くなった私を寝ずに待っていてくれたティナ。
「おかえりなさい」といって笑顔で迎えてくれる、その暖かさ。
いったい幾つ鍵をかければ、気持ちを押さえ込む事ができるのだろうか・・・・・・。
そんな事を考えているとティナが声をかけてきた。

「着けてみて良い?」

そう言って首をかしげて私に聞いてくる。
勿論だと答えた。むしろ早く見てみたい。彼女が身につけたところを。
ティナは花のような娘だから、その冠は本当に似合うはずだ。

「どうかしら?」

そう言ってティナはくるりと回って見せた。
まるで・・・花の精のようだ。
どうして君はそんなに可愛いのか・・・。
他の仲間の前でもそんなに可愛く振舞っているのか・・・。
光の名を持つ私の心に、小さな闇が出来た気分だ。

「あぁ、とても似合っている。」

そういうとティナは本当に嬉しそうに笑った。
君の笑顔は私の心の鍵をいとも簡単に開けてしまう・・・、それを解っているのか?
気持ちを封じ込めようとしても、封じ込めようとしても・・・どうしても出来ないんだ。

「あ・・・あれ?」

ティナの困った声にふと見ると
どうやらティナの柔らかい髪が花の冠の蔓に絡まってしまったらしい。

「あぁ、待て。引っ張っては痛かろう。」

そういって冠からティナの髪を痛くないように絡まりをといていく。
ティナは特別背が低いという訳ではないが、彼女の頭がちょうど私の顔の下付近にあり、
風呂上りなのだろうか・・・彼女の髪からは何かとてもよい香りがした。
その理性が一瞬で消し飛びそうな香りに眩暈がしそうだ・・・・・・。
これ以上、側に居ては危険だ。

「さぁ、取れたぞ。蔓部分には少し手を加えた方が良さそうだな。
 ティナの髪はとても柔らかいから。」

そう言うとティナは顔を上げた。
はからずも私は自分の腕の中に彼女を収めていた訳で・・・・・・
そんな状態で見上げられると・・・心臓が激しく鼓動する。

「ありがとう、ライト。
 今度、何かお礼をするね。」

そう言って私の腕の中にいる事を不思議に思わない笑顔の君。

引き寄せられる・・・。

そう思った時には既に身体が動いていた。
ティナの頬に手を沿え、そっと唇を重ねた。微かに触れるだけの口付け。
拒絶されるかもしれない、軽蔑されるかもしれない。
だが、気持ちを抑えることがどうしても出来なかった。

「すまない。・・・だが、ティナ・・・君は私の光なのだ・・・・・・。
 君の笑顔こそが私の希望、そして全てだ・・・・・。」

そういって抱きしめる。
突き飛ばされる覚悟をしていた。
しかし何時まで経ってもその衝撃は来なかった。

いや、何時まで経ってもと言ってもそれは主観的な時間であって
実際にはほんの僅かな時間だったのかもしれない。

その私の背中にティナの細く優しい腕がまわされた。
そして恐る恐るといった感じで、私の事を抱きしめてくれる。

「・・・ティナ・・・?」

思わず腕の中のティナに語りかけた。
その行為がどういう意味を持つのか、ティナの口から聞きたかった。

「私・・・ライトが居るから頑張れるの。
 ライトが何時も守ってくれるから、私もライトを守ろうって思うの。
 私・・・ライトの事が・・・とっても、とっても大事で・・・・・・。
 いつもライトの側に居たいって・・・いつの間にかそう思うようになってたの。」

愛という感情を知らないと言っていた君の精一杯の愛情表現。
言葉にならない嬉しさに、ぎゅぅっと抱きしめる事しかできない。

「ティナ・・・。一緒に居よう。
 世界を救い・・・そして世界に希望を残した後も、ずっと一緒だ・・・。」

その言葉にティナが私の胸に顔をうずめたまま、
コクンと頷くのが解った。

愛しいティナ・・・。
君とのひと時を守る為に、私は明日も戦おう。
君の笑顔を守る為に、私は世界を守ろう。

ティナの顎に指をかけ上を向かせると、
ティナの潤んだ藤色の瞳、そして桃色の唇が視界に入る。

私は・・・今一度、ティナの桃色の唇に己が唇を重ねた。
それは深く・・・深く・・・ありったけの愛情を彼女に注ぐように口付けだった。
リクエストSS | 2009/02/14(土) 00:00 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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