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最終幻想-7-
最終幻想もとうとう7話目となりました。
1回の長さを事情により短めにしているとはいえ、長すぎますよね(汗)
この分だと10回を超えそうな・・・・・。
読んでくださっている方々には本当に申し訳なく・・・そして心より感謝です。
どうかこれからもお付き合いください。お願い致します。


それでは恒例の注意書きです。
この最終幻想シリーズは「Shade Impulse」を一応下敷きにはしておりますが、
設定も展開もかなり捏造が幅を利かせております。
そういったものが嫌い・苦手の方はここでUターンをお願いします。

それでは上記内容と「最初に」にある注意書きが大丈夫な方だけ
下の続きを読むからお進みください。


☆――――――――――――――――――――――――――

秩序の戦士たち それぞれが
己の敵と対峙する為に別れてから2日が経っていた。
留守番組にとって、それはとても長く感じる時間で
風が起こす僅かな物音にすら、戻ってきたのだろうか・・・と
あたりを伺う日々だった。

幸いにもというべきか・・・・
イミテーションに見つかる事はなかった。
薬草などを探している最中に出会ってしまい、戦闘にはなったが
自分たちが潜む場所付近で遭遇する事は皆無だった。

しかし、それは混沌の戦士の元へ集結しているのではないか・・・
という不安を新たに生んだ。

フリオニールとバッツは離れた場所で騒ぎを起こし
イミテーションを呼び寄せるべきかとも考えたが、
彼らの元には眠り続けるティナが居た。

危険を犯す事はできない・・・・。

そう判断した結果、ただただ待つ事しかできなくなった。
もちろん薬草採取や調合も決して疎かにできない大事な仕事だ。
長い冒険の間に1本のポーションで命が救われた事は数知れない。
2人は一心不乱に採取、調合する事で不安を何とか拭おうとしていた。




そんな2人の心配が限界に達する寸前で
1人・・・・、また1人と秩序の戦士たちは戻ってきた。

ある者は満身創痍で、足を引きずるようにして戻ってきた。
ある者は吹っ切れたような顔をして戻ってきた。
またある者は、目を真っ赤に腫らして戻ってきた・・・・。

そのたびに

「大丈夫か!」

「回復魔法、いるか?」

とフリオニールとバッツは安堵の表情で仲間を迎えた。
しかし戻ってきた戦士たちは、自分の怪我よりも何よりも

「ティナは?」

と真っ先にティナの安否を気遣った。

ティナの性格からして・・・
そして今まで一緒に暮らしてきた経験から
こういう時に真っ先に出迎えるのはティナだった。

そのティナの姿が見えない事に
帰還した戦士たちは一様に不安な表情になる。

それに対し2人は「寝ているんだ。」と答えるにとどまった。
不思議な夢に関しては説明しづらい上に
どう切り出してよいのか解らなかったのだ。

「ちょっと2人とも!
 まさかティナに夜の見張りなんてさせたんじゃないよね!」

宿敵に勝った事を一番最初にティナに報告したかったらしく
ちょっと不満気なのはオニオンナイトだ。

「そんな訳ないだろ!」

と、フリオニールが即座に否定するが、
オニオンナイトは疑わしい目つきのままだ。

「ティナ本人はやるって言ってきかなかったんだけどさ・・・・
 ちょっと・・・それどころじゃないみたいで。」

とフォローに入ったバッツだったが
珍しく後半がゴニョゴニョと歯切れが悪い。
そんなバッツの様子に一同に不安が走った。

「何があった・・・・?」

そう言いつつ、クラウドの目がすっと細まる。
努めて感情を抑えようとしているようだが、
ピリピリとした空気は隠し切れない。


ティナが目覚めたのは、その少し前。

(みんなの・・・声が聞こえる・・・・。)

言い表せぬ哀しみと決意をもたらした夢から覚め
真っ先に聞こえた仲間の声に、ティナはホッと安堵した。

しかし、自分が出迎えなかった事がなにやら問題になっているようで
慌てて身支度を整えると外へと出た。



「ごめんなさい、出迎えられなくて・・・・。」

と、バッツの背後の藪が少し動いたかと思うと
ティナが髪をおろしたままの状態で現れた。
まとめている時間すら惜しかったのだ。

「大事ないか?」

と心配気に気遣うライトに対し、
ティナは「えぇ」と笑顔で応えるがその途端に
フラッと足元がふらついてしまった。

「危ない! 大丈夫かい?」

咄嗟に傍にいたセシルがティナを支えて事なきを得たが
正直その顔色の悪さに驚いてしまう。

この2日、殆どの時間を眠り続けていたティナは
食事どころか水分の補給すら満足にしていない。
流石にマズイと思ったフリオニールやバッツが
口元に少しずつスープを流し込んだりしたものの
その程度では体力を保つ事は難しかったようだ。

「何か口にしたほうが良いぜ?
 そんなんじゃ倒れちまう。」

元々白い肌が青白く感じるほどに顔色の悪いティナに対し
ジタンが手持ちの木の実をいくつか差し出した。

「ありがとう・・・ジタン。
 でも私、みんなに聞いて欲しい事があるの。」

ジタンが差し出した木の実を1つだけ受け取ったティナは
夢の話をみんなに聞いて欲しいと切り出した。
コスモスの欠片に関して話す事はできないが、
この戦いの意味をみんなにも考えて欲しい・・・と
キュッと締められた唇に決意を滲ませる。

こういう表情をした時のティナは、言い出したら引かない・・・。
秩序の戦士たちは経験でそれを知っていた。
スコールはそんなティナの表情を見て諦めたのか
溜息をひとつつくと

「あんたが食事をしながらなら聞いても良い・・・・。」

と交換条件を出した。
放っておくと自分の事を2の次3の次にするティナだけに
素直に賛同はできなかったのだ。
他のみんなも「それならば」と同意したのだった。


━━☆━━


ティナの口から語られた「夢」は
それぞれの戦士の心に言いようの無い衝撃を与えた。

「信じて・・・くれる?」

と、不安げなティナ・・・・。
所詮夢だと言われたら、それまでの事だった。
それが事実だと証明する手段はティナには無い。
でも・・・信じて欲しかった。

ティナは混沌の戦士10人、・・・・そう全員の夢を見ていた。
それぞれが何かしら心に痛みや苦しみを抱えていた。
その姿は自分たちと全く変わらないのだ。

ただ、傍に仲間がいなかった・・・
ただ、道を間違えた・・・・

ゴルベーザは自分と同じで洗脳されていたに過ぎず
ジェクトに至ってはただ守りたいものがあったにすぎなかった。
それだけの事だった。
それを何とかみんなにわかって欲しい・・・・。

しかし、9人は黙ったままで・・・・

(やっぱり・・・信じてもらえない・・・のかな。)

と、ティナの心に諦めと哀しみが広がっていった。
そんな静まり返った場で、一番最初に口を開いたのは
やはりリーダーとしての責任感だろうか・・・ライトだった。

「コスモスの記憶も辿った・・・そうなんだな? ティナ。
 そしてカオスの生まれた理由を知ったと。」

確認するような言葉にティナは小さくうなずいた。

「雲は・・・あいつは・・・世界を滅ぼす悪い奴なんだ。
 ・・・・・・・・だけど・・・・・・・・・だけど、ティナが言うように
 あいつが目覚めたのは人間が強大な力を求めて
 世界のバランスを崩した事がきっかけだった・・・。」

ずっと思いつめた顔をしていたオニオンナイトも自分の世界の歴史を・・・
そして自身の記憶を辿りながら話し出した。

「悪い奴を倒す正義の味方のつもりでいた。
 まわりもソレを僕たちに求めていた。
 だから・・・雲を倒す僕は正義であいつは悪だ・・・って
 そう思っていた・・・。
 暗闇の雲の気持ちなんて考えた事も無かった・・・・・・・。」

そう言ってしょげてしまった。
そんなオニオンの肩をポンポンと叩いたのは
横に座っていたセシルだ。

「みんな・・・そうなんだと思うよ。
 僕の場合は兄さんだったけど・・・
 最初は兄さんだなんて知らなくて、ただ倒せば良い敵だと思っていた。
 兄だと解った後は、どうして?と思うばかりだった・・・。」

その言葉にこっそり頷いていたのはティーダだった。
散々泣きはらした目で戻ってきたティーダは
自分の中にあった父親への感情の大元が嫌悪なんかではなく
尊敬と親愛である事に、ようやく真正面から向き合えたばかりだった。

「俺もそうだ・・・・・。
 魔女がどういう理由で世界を憎んだかなんて考えもしなかった。
 ・・・・いや、もっと性質が悪いな・・・
 例え理由を示されたとしても興味を持てなかっただろうな・・・・・・。
 敵だから倒す・・・それだけだった。」

(ここに来ておまえ達と・・・・、ティナと共に過ごして・・・
 俺も変わったという事か。
 こうして魔女の気持ちを考えるなんてな・・・・・。)

後半はいつものスコールらしく声になっていなかったが、
珍しくスコールが自分の事を語りだすと、
俺も、俺もだとあちこちから声が上がった。

「これが我らが知らねばならぬ“真の闇”という事か・・・・
 コスモスはこの事を我らに伝えたかった・・・という事なのだな?」

ライトがぐるりとみんなを見渡してから、
ティナに視線を定めると、もう一度確かめるように訊いた。

「えぇ・・・・・
 人が持つ過剰すぎる欲・・・、これが全ての元凶だと思うの。
 カオスすらもその真の闇による犠牲者だったわ。
 だからコスモスは・・・・
 世界を守ると同時にカオスも救いたいんだと思うの。
 お母さんだから・・・・。」

自分を消滅させたカオスをも救いたいというコスモスの母としての思い・・・・。
ティーダはその姿に父を思い出してしまい、
涙が零れ落ちそうになった。
そんな自分を仲間に見られたくなくて慌てて天を仰いで涙を隠した。

その時だった。

ティーダの見上げた空を引き裂くようにして
一つの隕石が大地へと降り注いだ。
鼓膜を震わすような音と共に、一際熱い風が襲いきて
マントや服をバタバタと大きくはためかせた。

「な・・・なんだ?!!」

戦士たちは敵襲か!と色めきたったが
隕石の落下地点は自分たちが居る場所から
はるか離れた場所だった。

しかも隕石は1つでは収まらず
次から次へと・・・まるで雨のように大地へと降り注ぎ始めた。
それは今までに見た事の無い・・・・
今までに感じたことが無いほどの恐怖と
何故か哀しみを感じる光景だった。

「カオスは世界と一緒に自分の哀しみをも
 消し去ろうとしているの?」

隕石を見上げながらつぶやくティナの顔は哀しみに満ちていた。
夢で見た子供のカオスが、母を失って泣き叫んでいた姿と
隕石の降る光景が何故かだぶって見えるのだ。

騎士としての条件反射か
咄嗟に熱風からティナを背後に庇っていたセシルも

「対となる神コスモスを失い
 孤高の存在となった哀しみ・・・・・・か。」

と目を伏せながら言った。

(世界にたった1人という孤独・・・・。
 僕たちの中でそれが解るのははティナだけだろう。
 でも半分が月の民の僕だって兄さんがいなければ・・・・・。)

セシルにはその恐怖が少しだけ解るような気がした。

そんな哀しみの空気を震わせ、
心を奮い立たせたのはオニオンナイトだった。

「そんなの・・・・・・ 僕は認めない!
 全部なかったことにするなんて 逃げてるだけじゃないか。」

間違った事を全て無かった事にできるのなら
それはどんなに楽な道だろうか・・・・
でも、ソレは違う!とオニオンナイトは叫ぶのだ。
逃げているだけじゃ何も見つけられない・・・・。
どんなに怖くて辛くても、どんなに逃げ出したくても
立ち向かわなくちゃ駄目なことがある!!
そう彼はこの闘いの中で学んでいた。

そんなオニオンナイトに「あぁ」と応えたのはバッツだ。

「コスモスは逃げずに希望を持ち続けた。
 クリスタルにはそんなコスモスの想いが詰まってるんだ。
 おれは応えたい! コスモスの気持ちに。」

そう言うとクリスタルを出して、
まるで灯りを掲げるように頭上へと掲げた。
それを見た仲間たちも次々とクリスタルを取り出した。

徐々に輝くが弱くなっていくクリスタル・・・
この輝きが消える時・・・・
それはカオスが持つ混沌の力をはるかに超えた
世界の滅びを糧とした“究極の混沌”が生まれる時だ。
それだけは絶対に阻止したかった。

「俺たちは運命に従うだけの道具じゃない・・・・・・
 守りたいものや夢があったからこそ戦えた。
 例え作られた存在だとしても
 この気持ちは、願いは間違いなく俺のものだ!」

神々の闘争の為に作りだされた人形と言われた事が心に小さなしこりを残していた。
そして何より自分が歩んできた道に「復讐」の影がある事にフリオニールは気づいてしまった。
もちろん「夢」はある。ただ同時に皇帝を前にすると己の心の中に復讐の気持ちがあった。
それは皇帝が辿った道と ある意味においてよく似ている・・・。

(皇帝を許すなんて事は俺にはできない・・・。
 だが・・・・復讐の道を行く皇帝は俺の鏡なのかもしれない。
 だとしたら俺が変わる事で皇帝も変わるんだろうか・・・・。)

奪われたものが多すぎたフリオニールには
皇帝を許すなんて気持ちは簡単には湧き上がってはこない。
だが・・・自分が進む道は新たな復讐を生むかもしれない・・・・
その可能性は何より自分の存在が示していた。
ならば・・・何処かで止めなければならないのだ。
この永遠に続く闘争の輪廻と同じように。

「誰もが 己の道を進むのをやめたら消えたも同然ということだ。
 ならば俺は歩き続ける・・・。」

フリオニールの声にならない決意に答えたのはクラウドだ。
秩序の戦士という仲間同士といえど、それぞれに進むべき道がある。
時にその道は険しく、危険な事もあるだろう・・・・。
自らを傷つけ続ける茨道もあるだろう。
何もかも投げ出したくなる程の絶望の道もあるだろう。
けれど歩むのを止めてしまったら、
進む事を諦めてしまったら、
それは生きる事を放棄している事と同じなのだ。
それはクラウドには絶対に出来ない事だった。
自分は自分の現実を生きていく!・・・そう決めたのだから。

「あぁ、俺たちは最後まで道を貫く。
 そして・・・・・・ カオスにも教えてやろう。」

クラウドの言葉を引き継いだのはスコールだった。
こと人間関係に関しては不器用なスコール・・・・。
そんな彼はこの世界に召還されて良かった・・・と思っていた。
変化というのは良い事ばかりではないけれど、
少なくとも、仲間やティナから受けた変化は
自分にとって良い事だったと思っている。
もっとも、ソレを言動に表すことは出来なかったが・・・・。

1人で戦う事のほうが自分の戦闘スタイルには合っている。
これに関しては今でも変わらない。
だが、自分がそうやって戦う事で仲間を救う事が出来る・・・・。
“一緒に”戦わずとも、“共に”戦い 道を進む事は出来る。
そんな気持ちと仲間の存在が自分を強くしてくれることに
スコールはこの戦いで気づいたのだ。

「ああ 命に限りはある。
 けど 残せるものは確かにあるってな。」

命に限りはある。
それはジェノムである自分だろうと、
人である仲間であろうと、そして神だろうと変わらないのだろう。

確かに「死」というものを考えた時に恐怖が無いといえば嘘になる。
だが・・・死が全ての終わりではない・・・・。
自分の命を新たな世代へと受け継いでいく事が出来る。
ヒトは太古の昔から親から子へ、子から孫へとずっと命と愛情を引き継いできた。
もちろん血縁関係だけが全てではない。
自分の思いを誰かが引き継いでくれれば、それは確かに生きた証をそこに残した事になる。
そうやって自分の生きた証を刻んでいく事ができるのだ。

なら生まれてきた事は無駄じゃない。
生きていく事は楽じゃないけれど、楽しいじゃないか。
だからこそジタンは何時も生きる事を楽しんでいた。
いつか・・・自分の思いを受け継いぐ者が現れた時、
自分の楽しい思いを受け継いでもらいたいが為に。

カオスにもソレを知って欲しかった。
限りある命にだって残せるものはある。
そして限りあるからこそ愛しく・・・そして輝くのだと。

そんな仲間の決意に満ちた表情に
珍しくライトの口元が一瞬だけ微笑んだ。

初めてこの世界で出会った頃には
少々戦士としては頼りない者も中にはいた。
仲間というよりは保護対象ですらあった。
そんな彼らが今、共に同じ道を歩む戦士として横にいるのだ。
記憶の無いライトにとって
それは初めて出来た仲間でもあった。

(君たちと共に戦えることを私は誇りに思う・・・・。)

皆が隕石に気を取られ自分の方を見ていない事を確認すると軽く頭を下げた。
コスモスが残してくれた光、希望・・・・
それはクリスタルであり、仲間の存在だった。
そしてそれはカオスにも必要な光であり希望なのだろう。

「コスモスが我々に希望を残したように・・・・・・。
 我々はこの世界に希望を・・・光を繋ごう。
 そしてカオスにも・・・・ カオスにもコスモスの希望の光を。」

リーダーであるライトの力強い宣言に
秩序の戦士たちは 各々短い返事で力強く答えた。

「目指すは混沌の聖域、そこに居るカオス!!」


ディシディアSS | 2010/07/30(金) 00:00 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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